「長期で持てば安全」の根拠として、よく貼られる図があります。金融庁がNISAのガイドブックに載せている「長期投資の運用成果」。棒グラフが二つ並んでいて、20年のほうは「元本割れ」と書かれた帯に棒が一本もありません。
この図に、嘘はありません。金融庁が都合の悪い数字を伏せている、という話でもありません。
ただ、その図の縦と横に何と書いてあるかを読むと、測っているものが「あなたが受け取る金額」ではないことが分かります。しかも金額のほうは、同じページに数字が載っています。引き算をすると、幅は5年の102万円から20年の145万円へ広がっていました。