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ボーナス、今年は何を買う? 増えないお給料と、配当という“自分への追加ボーナス”【2026年版】

ボーナスの使い道と、配当という“自分への追加ボーナス”のイメージ

夏のボーナス、何に使うか決めましたか。旅行、ちょっといい家電、たまには自分へのご褒美——考えるだけで楽しい時間です。でも、去年のボーナスが何に消えたか、覚えていますか。今年は、同じ“消えるお金”で終わらせないための、小さな工夫の話をします。

生徒
先生、ボーナス出たら、ボク、ずっと行きたかった旅行に使うんです! …あ、でも去年も「今年こそ」って言って、気づいたらお金消えてたんですよね…。なんでだろう。
先生
あるあるですね。ボーナスは、入ってくる時はうれしいけれど、使えば一度きりで消えてしまう。しかも——実は、お給料そのものは、思うほど増えていないんです。
生徒
えっ、でもニュースで「ボーナス過去最高」って見ましたよ?

 

たしかに、2025年夏の大企業のボーナスは平均97万円で過去最高でした(経団連調査)。数字だけ見ると、景気がいいように見えます。でも、その裏で「実質賃金」——物価の分を差し引いた、実際に使えるお給料の力——は、4年連続でマイナスです。名目の金額は毎年のように増えているのに、物価の上昇に追いつかず、使える力はむしろ目減りしている。これが、今の家計の正直な姿です。

実質賃金は4年連続でマイナス(前年比)
2021年
 
 
0.6%
2022年
 
 
-1%
2023年
 
 
-2.5%
2024年
 
 
-0.3%
2025年
 
 
-1.3%
データ出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」実質賃金指数の前年比(暦年・確報/2026年時点)をもとに筆者作成。暦年・年度や物価の算定方法により数値は小幅に前後します(概算)

グラフのとおり、プラスだったのは2021年まで。そこから4年、実質賃金は下がり続けています。だからボーナスが出ても「なんだかんだ、生活で消えていく」感覚は、気のせいではありません。もらった額面は増えても、暮らしはなぜかラクにならない。でも、その中でも、ボーナスの使い道には、もうひとつの選択肢があります。

生徒
じゃあ、ボーナスは全部貯金しておけば安心…ですか?
先生
貯金は大事です。実は、ボーナスの使い道は12年連続で「貯金」がトップなんですよ。ただ、面白いことに、その貯金に回す“割合”は、この数年で過去最低まで下がっている。
生徒
みんな、貯めたい気持ちはあるけど、貯める余裕が減ってる…ってことですか。
2025年 夏のボーナスの使い道ランキング
順位 使い道 割合
1 貯金・預金 32.4%
2 旅行(宿泊) 6.4%
3 食品(ふだん) 6.0%
4 外食 3.7%
5 財形貯蓄 3.4%
6 衣服 2.4%
7 投資信託 2.1%
8 旅行(日帰り) 1.9%
9 株式 1.8%
データ出典:第62回 Ponta消費意識調査(ロイヤリティマーケティング・2025年6月発表/複数回答・3つまで)をもとに筆者作成。「貯金・預金」は12年連続1位ながら、割合は過去最低の32.4%

表を見ると、貯金が32.4%とダントツ。ちなみに、あなたが選んだ「旅行」は堂々の2位で、人気の使い道です。いっぽうで、投資信託は7位(2.1%)、株式は9位(1.8%)と、ずっと下のほう。つまり、ボーナスを“増える仕組み”に回している人は、まだ少数派なんです。だからこそ、そこに小さなチャンスがあります。

先生
そこで、“貯める”だけじゃなく、“自分で増える仕組みを持つ”という選択肢を、ひとつ加えてほしいんです。
生徒
増える仕組み…! それ、すごく気になります!
先生
配当です。ボーナスの“ほんの一部”を高配当の株や投資信託に回しておくと、それが翌年から「毎年、自分に届くボーナス」になります。

名づけるなら、“自分への追加ボーナス”。会社が決めるボーナスとは別に、自分でつくる、もう一つのボーナスです。たとえば、米国の人気高配当ETF「SCHD」の利回りは、今およそ3.3%(2026年7月時点)。もし、ボーナスから少しずつ回して、元本が100万円になったら——利回り3.3%で、受け取れる配当は年に約3万3千円。月にならすと、2,700円ほどです。金額は控えめでも、これは“使っても元が減らない”お金。しかも増配(配当の増額)があれば、その追加ボーナスは、毎年少しずつ育っていきます。

生徒
月2,700円かあ…正直、ちょっと地味ですね。
先生
正直ですね。でも、地味だからいいんです。もし、大企業の夏ボーナスと同じ97万円を配当だけで毎年受け取ろうとすると、利回り3.3%なら元本はおよそ2,900万円。いきなりそこを目指すと、しんどくて続きません。
生徒
2,900万…! それは気が遠くなります…。
先生
でしょう。だから最初は“月2,700円の追加ボーナス”で十分。ボーナスのたびに少しずつ種を足していけば、それは、あなたが働いていない間も、こつこつ育ってくれます。

ここで大事なのは、「ボーナスを全部投資に回せ」という話ではない、ということです。楽しむお金は、ちゃんと楽しむ。行きたかった旅行も、自分へのご褒美も、それが明日の元気になるなら、立派な使い道です。おすすめは、ボーナスを“3つの箱”に分けること。

  • ① いま楽しむお金(旅行・ご褒美。ここを我慢しすぎると続かない)
  • ② もしもの時の生活防衛資金(まずはここを厚く。生活費の半年〜1年分が目安)
  • ③ 未来の自分への追加ボーナス(配当の種。余った分でいい)

生活防衛資金がまだ薄い人は、③より②を先に回してください。無理のない配分を自分で決めるのが、長続きのいちばんのコツです。

生徒
なるほど…! 全部我慢じゃなくて、“一部を未来の自分に回す”だけでいいんですね。それなら、ボクにもできそうです!
先生
ええ。今年のボーナス、“全部いま使う”と“一部を未来へ回す”の間で、ほんの少しだけ後者に寄せてみる。それだけで、来年のあなたには、小さな追加ボーナスが届きます。
生徒
よし、旅行は行きます! でも、ちょっとだけ、追加ボーナスの種も蒔いてみます!
先生
それが、いちばんいい使い方だと思いますよ。

ボーナスは、一度きりで消える“点”のお金。配当は、毎年届く“線”のお金。どちらが良い悪いではなく、点のお金の一部を、線のお金に変えておく。それだけで、お金との付き合い方は、少しだけラクになります。今年のボーナス、ほんの一部でいいので、“未来の自分へのボーナス”に回してみませんか。

あなたは、今年のボーナスを何に使いますか? よかったら、コメントで教えてください。

※本記事は2026年7月時点の情報・概算です。ボーナス平均額・実質賃金・配当利回りは、調査や市況によって変動します(実質賃金の前年比は暦年・年度や物価の算定方法で数値が前後します/SCHDの利回りは2026年7月時点の概算)。試算は一定の利回りを仮定した一例で、将来の成果を保証するものではありません。特定の商品の購入を推奨するものではなく、価格変動・為替変動・元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査/一般社団法人 日本経済団体連合会 2025年夏季賞与・一時金調査/第62回 Ponta消費意識調査(ロイヤリティマーケティング)/SCHDの分配実績・各2025〜2026年時点)

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