2023年9月3日更新
2023年第2四半期決算情報を追加しました!
こんにちは、配当太郎です。
今回の記事は私が現在持っている株についてご紹介させていただきます。
今回紹介させていただく会社はハイテク企業のIBMです。
IBMとは
IBMは1911年にC-T-R社として創立され、タイムレコーダー、計量器、作表機などの製品を製造しておりましたがのちにIBM社として発展しました。
その後1960年台以降にはコンピュータ市場で圧倒的な影響力をもっておりましたが、1990年台には業績の急激な悪化に伴い事業をコンサルティングを含むサービス・ソフトウェアを中心に舵を切り今日に至っています。
ちなみにIBMは米国での特許取得数もすさまじく2019年時点で年間米国特許取得件数が27年連続で首位です。
業務内容
事業内容はコンピュータ関連のサービスおよびコンサルティングの提供と、ソフトウェア、ハードウェアの開発・製造・販売・保守、およびそれらに伴うファイナンシング(融資)、メインフレームコンピュータからナノテクノロジーなど多岐にわたる分野でサービスを提供しています。
セクター
IBMはテクノロジー企業ですのでセクターの位置づけとしては【情報技術】セクターになっております。
情報技術セクターは景気に大きく左右されやすいセクターとなっております。
現在の配当利回り
【4.52%】です。
売上高・営業利益(2015~2022年)
2022年の売上高・営業利益
売上605億ドル(前年同期比573億ドル)
営業キャッシュフローは104億ドル(前年同期比127億ドル)
キャッシュフローマージンは17%(前年同期比22%)
でした。
営業キャッシュフローとは
(本業による収入と支出の差額を表しています。つまり、本業を行った結果に、手元の現金がいくら増えたか減ったかがわかるものになります。)
キャッシュフローマージンとは
キャッシュフローマージンとは、売上高の何%分の営業CFを稼ぐことができたかを測定する指標です。
こちらのキャッシュフローマージンが高い=収益率が高い商品を販売しているということになりますので企業の稼ぐ力を図る事ができます。
同業他社と比較する上で稼ぐ力あるのか?競争優位性はあるのか見る上で参考になる指標になります。
2023年度売上高・営業利益
2023年第2四半期の売上高・営業利益
売上高154億ドル(前年同期比155億ドル)
営業キャッシュフローは64億ドル(前年同期比45億ドル)
キャッシュフローマージンは22%でした。
売上詳細(2015~2022年)
2021年からセグメントの名称が変更になっています。
売上詳細(2023年)
2023年第2四半期の売上
・トータルソフトウェア
66億ドル(前年同期比61億ドル)
・トータルコンサルティング
50億ドル(前年同期比48億ドル)
・トータルインフラストラクチャ
36億ドル(前年同期比42億ドル)
配当の継続性(2015~2022年)
配当の継続性はフリーキャッシュフローベースで計算しました。
フリーキャッシュフローとは
会社が事業活動で稼いだお金のうち、自由(フリー)に使える現金(キャッシュ)がどれだけあるかを示すものです。つまり誤魔化しが効かない部分のお金になります。
配当金の支払いの原資もフリーキャッシュフローから出ていますのでフリーキャッシュフローで配当性向の計算をすれば配当を出し続けることができるか、増配の余地はあるのかがわかります。
IBMの配当性向は2022年度時点で70%でした。
2022年はクラウド事業の伸びたこともあり前年に比べ売上高は増えましたが、営業利益が伸び悩んでいます。そのため配当性向が70%とかなり苦しい状況です。今後クラウド事業の成長のために投資するとなると現金確保のためにIBMは減配選ぶ可能性もあるかもしれません。
どうなるかわかりませんが注意すべき銘柄ですね。
配当の継続性(2023年)
2023年第2四半期現在の配当性向はフリーキャッシュフローベースは現時点で52%でした。
過去の配当実績
IBMの連続増配は28年です。
IBMは2023年5月に増配の発表をしました。
1.65ドルから1.66ドルへの増配になります。
これにより連続増配は28年になりました。
最後に
IBMは2023の第2四半期で予想EPS1.99に対して結果2.18でした。
売上に関しては
売上 155 億ドル、0.4% 減、為替変動なしで 0.4% 増
ソフトウェア売上は 7% 増、為替変動なしで 8% 増
コンサルティング売上は 4% 増、為替変動なしで 6% 増
インフラストラクチャ売上は 15% 減、為替変動の影響を除いて 14% 下落
という結果でした。
また、8月10日にApptio Incの買収完了したことを発表しました。
Apptio Incは財務・IT運用管理および最適化(FinOps)ソフトウェアを提供する企業です。
この買収は上手くいくといいですね。
IBMはAI・クラウドの成長投資に力をいれてることから増配に関してはずっと0.01ドルが続いているので大きな増配を期待するのは今のとこ難しいかもしれない銘柄ですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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